盛岡という星で ThePlanet MORIOKA BASE STATION

盛岡を小さく丸いひとつの星に例えます。今までとは違う角度から盛岡を写し取り、見つめようとするものです。 盛岡を小さく丸いひとつの星に例えます。今までとは違う角度から盛岡を写し取り、見つめようとするものです。

盛岡という星で 盛岡という星で

「盛岡という星で」まち歩き体験レポート

2022/9/19

8月11日(木・山の日)夕方4時から5時45分頃までの気軽な「夕涼みまち歩きガイドツアー」に参加体験しました。

盛岡に帰ってきた人、最近移り住んだ人、そして約20年前に移り住んだ筆者を含め7名でまち歩きをスタートしました。

 

今回は、盛岡という星で〔*もりほし〕のBASE STATIONをスタートして賢治清水、下の橋、中津川沿いを歩き、盛岡市役所向かいにある「りあすぱーく」で手作り体験をするコース。個人的な楽しみはなんといっても手作り体験!わくわくしながらのスタートです。

 

8月1日から4日まで行われた「さんさ踊り」の余韻が残る盛岡の街は、夕方4時とはいえ、まだまだ蒸し暑く生ぬるい風が体を通り抜けます。

夕涼み...大丈夫か?!

 

BASESTATIONを出てお城跡の方へお散歩開始。

今日のガイドは、宮城出身で盛岡に移住して9年目の村田青葉さん。

本日ひとつめの目的地「賢治清水」に到着。

この清水は岩手の偉人宮沢賢治が学生時代使用していた共同井戸の近くに掘られたもので、場所は変わりましたが同じ水脈のものなのです。この日も生活用水として、清水を汲みに来ている人が何人も!令和の今もなお盛岡の人々の生活に溶け込んだ大切な清水なのです。

私たちもひと口いただきます。冷えた清水が体に染み渡り、まさに涼!賢治さん、ありがとう!

それから、盛岡城の石垣や下の橋の擬宝珠(ぎぼし)などの盛岡に住んでいても「へえ~!」「そーなんだ!」と驚く新発見や豆知識を教えていただき感激。

今回の最終目的地である「りあすぱーく」に到着。いよいよ「手作り体験」が開始します!

教わるのは、くるみの木の皮を編んで作るバラの形のストラップ製作。

 

講師の寺井良夫さんは東日本大震災の時、沿岸に物資を届けていたことがきっかけで、植樹をはじめとする復興のお手伝いをしていたそうです。その際にくるみに木の皮を使った工芸品に出会い、活動を始めたのだとか。

 

木の皮でストラップを編むなんてどうするの?と心配していると、くるみの木の皮は、水に浸すとやわらかくなり作業しやすくなると説明が。それでいて、乾くととても丈夫なんですって!

 

「皮には裏表の色が違って、編み方で表情が変わります。表は白っぽく、中は黒っぽい皮。組み合わせによって出来上がりが違うのでお好みでどうぞ。」とお話がありました。

白っぽいのは明るく可愛くて、黒っぽいのはシックでおしゃれです。

どうしよう。作る前から悩んでしまいます。

 

説明の通り水に浸した皮は柔らかく思ったより扱いやすい。

でも・・途中から、ありゃりゃ?

どこに皮を通したのか、説明書を見ても迷子状態。

先生!助けて~!

 

ふむふむ、ここをひっくり返して、色の出具合を確認して...

やり直ししすぎて皮がよれよれになってきたぞ!いけるか...?

先生のアドバイスをいただきつつ何とか完成!!!!

 

完成したご褒美に「りあすぱーく」にあるオリジナル「くるみソフト」をみんなでぱくり。

くるみの風味が濃くて美味!

 

BASESTATIONまでの帰り道、日が落ちて少し涼しくなった盛岡の町を歩くとやっと夕涼みができた気がしました。

バッグには、完成したストラップを付けて、気分もウキウキ!

 

体験をしておいしいソフトを食べたら、開始前よりモリオカビトになれた気がする。

次はあなたも一緒にまち歩きしてみませんか。

 

text : 美奈