KAKERA
東京で見つけた盛岡のカケラ
蕪木
(かぶき / 喫茶店 / 台東区)
大学時代を盛岡で過ごした店主が営む、珈琲とチョコレートの専門店。2018年には盛岡で喫茶店「羅針盤」をオープン。盛岡でも、東京でも、自分と向き合う時間を過ごせる空間
浅草線蔵前駅から徒歩7分。観光地であるスカイツリーにもほど近い場所でありながら、活気の中に穏やかさを感じる街。住宅や公園、昔ながらの家屋も並ぶ台東区三筋に蕪木はある。隣町、鳥越の前店舗から2019年12月に移転。二階にはテーブル席が3つとカウンター席があり、白いカーテンからおだやかに光が入る。店主の蕪木さんは、大学時代を盛岡で過ごした。その後東京で、珈琲とチョコレートの専門店「蕪木」を営み始める。2018年6月には盛岡の老舗喫茶店を引き継ぎ、「羅針盤」をオープンした。「学生時代、喫茶店は自分と深く向き合うことができる『とまり木』のような存在だった。」と話す蕪木さん。45年愛された「六分儀」の、しっとりとした内装と音楽はほぼそのままに、当時はなかった新しいエッセンスを細部に感じることができる喫茶店だ。珈琲とともに、自分と対話できる時間は盛岡にも、東京にも。
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