もりおか史!
2024/11/18
監修 ► もりおか歴史文化館 [WEB]
◤ 資料解説 ◢
「元文盛岡城下図」(げんぶんもりおかじょうかず) 元文年間(1736-1741)
江戸時代中期の盛岡城下町を描いた絵図。城下図としては珍しく内曲輪(本丸・二ノ丸・三ノ丸)も描かれている。この内曲輪の北側の水堀で囲まれたエリアが内丸で、北部の石間と呼ばれていた場所には、いくつもの露出した巨石が描かれている。同様に内丸の東側には「トツコベ石」と記された巨石が描かれており、これらが盛岡城の石垣に活用されていたと考えられる。
「御城廻御修補」(おしろまわりごしゅうほ) 江戸時代
盛岡城の修復・補修に関する記録集。長い年月のなかで、盛岡城が如何に傷み、如何に修復されてきたかを克明に追うことができる資料。延宝8 年(1680)の石垣修復に関する記事では、材料の石を石間(いしあい)・八戸弥六郎(はちのへやろくろう)屋敷・とつこへから集めることが指示されている。築城当時の資料が少ないなかで、石垣の材料が近場で調達されていたことを示唆する重要な情報である。
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